【開催報告】3月25日(月)-26日(火): 学生から社会を変えたい!国際協力・社会問題合宿 CHANGE 2024
私たちは貧困とは社会的排除であり、また、貧困は人々が行動した結果、あるいは、行動しなかったことにより生まれていると考えています。
貧困は、地域的に限定されたものではなく、サハラ以南アフリカや南アジア、そして、日本国内でも社会的不公正に基づき生まれます。
貧困は人為的につくられたものであるからこそ、その解決は人々の力によって成し遂げられることだと考えています。
そして、貧困のない公正な社会の実現に向けて、若者のもつ可能性を私たちは重視しています。
こうした考えのもと、2011年より国際NGOオックスファム・ジャパンによって開催されていたリーダーシップ・トレーニングがCHANGE Initiativeであり、日本各地の学生が参加し、貧困のない公正な社会の実現を目指して活動をしてきました。これまでに300名を超える若者がトレーニングを受け、社会問題の解決に向けた取り組みに参加してきました。
Wake Up Japanでは、このプログラムを発展・継承し、社会変革の担い手となる若者の育成事業 CHANGEを展開しています。
CHANGEトレーニング
CHANGEネットワークと共に、毎年3月に4日間の日程で社会変革に向けた若者向けリーダーシップ開発トレーニングを2019年より実施しています。
トレーニングを通じて社会を変えていくための素養を育み参加者は地域やキャンパス/学校、あるいは、所属団体から社会を変えていくために行動を行います。
CHANGEオンライン講座
社会変革に関するリーダーシップ開発オンライン講座を不定期にて開催しています。
CHANGE合宿
CHANGEトレーニングやオンライン講座参加者を対象とした、社会変革の担い手は集い問題意識やつながりを高める機会として、2-3日間の合宿と行っています。
News
CHANGEの最新情報
大事にしている価値観
AKO
タガログ語で「共に学び、共に教え合い」という意味の言葉です。CHANGEでは、一方的に参加者が学びを受け取るだけでなく、参加者が学びをまとめ、お互いに気づきを共有する時間を設け、双方向に発信する機会を重んじています。
命どぅ宝
琉球の言葉で「ぬちどぅたから」と読み、命があっただけで良かった、生きていれば希望はある、「命こそ宝」という意味です。
沖縄戦で多くの人命が失われた沖縄で今も大切にされている言葉です。
命や人権を中心に置くということは、西洋的なものではなく、私たちの社会の根底にもあると信じています。
社会を変える3つの要素
"CHANGE"では、社会変革の担い手となるトレーニングを行う上で、3つの要素からのアプローチを行っています。
Head-構造理解-
社会問題は何によって引き起こされており、その解決に対しては「誰」が最も大きな力を持っていて、その力を持っている人に対して私たちはどのように影響力を行使できるのか。この理解があることで、社会の複雑な問題とあなたが点と点でつながり、問題解決の糸口を見つけることができます。
Heart-問題意識-
なぜその社会問題に対して情熱や思いをもって行動し続けることができるのか。その問題意識を深め、自分が行動する理由となる価値観を掘り下げていくことで、問題解決に向けた持続性を高めることができます。また、同じように思いを持った仲間との分かち合いは、あなたを大きく力づけるでしょう。
Hand-スキル-
社会とは人の集合体であり、その一人ひとりが動いていくことで社会は変わります。よって、共感と協力を得るためにはどうすればよいのかを理解し、実践することが必要です。また、日常の中で起こりうる困難に、どのように向き合い、自己浄化(セルフケア)を行うのかを知ることはあなたに持続性をもたらします。
"CHANGE" の3つの魅力
国内外の成功事例
国内外で行われている社会変革の事例を紹介します。アメリカやオーストラリアなどの事例だけでなく、南太平洋やアジア、そして、日本国内における若者や市民による社会変革事例を分かち合い、今後の活動の新たな視座とします。
知識とマインド
社会システムにおける視点、アドボカシーやキャンペーンなどの戦略的思考だけでなく、社会問題に対する姿勢や問題意識を育む「気持ち」に関して向き合う時間も設け、知識と気持ちのバランスをもって社会問題に向き合えます。
ネットワーク
オックスファム・ジャパンによって2011年以降開催されていたCHANGE Initiativeやその他、パートナー団体との連携によって、社会を変えたいと願う多様な年齢のネットワークを有しています。
リソースパーソン
鈴木 洋一 / Wake Up Japan代表理事
学生時代に模擬国連委員会 委員長、 YDP Japanネットワーク理事、日本国際連合学生連盟 理事などを務める。2008年にG8サミットに向けた若者としての提言やアフリカ開発会議の横浜市北区での市民向け啓発プロジェクトにかかわる。
学習院大学法学部卒業後、NPO法人AIESEC Japanを通じてマレーシアにて、現地の高校生や大学生向け環境啓発に参加。帰国後に、国際NGO オックスファムにて市民啓発や青少年育成、キャンペーン担当職員として勤務し、市民、一人ひとりが社会を変えていくための働きかけを行う。オックスファムにおける青少年部門の立ち上げと、若者主導の活動を通じてアクション動員数を3000名まで増やす。
2013年には、気候変動に取り組む若者主導の活動であるPowershiftJapanに共同創設者として参加。 2016年に社会教育団体 Wake Up Japanに共同創設者及び代表理事として参加する。社会に向けたアクションを取りまとめた「ソーシャルアクション ハンドブック」に共同著者としてかかわる。2017年 NPO法人 フリー・ザ・チルドレン・ジャパンにてユースエンゲージメント・アドバイザーとして従事する。
2018年よりNPO法人 開発教育協会にて評議員として活動する。