当初計画を立てた3年を終え、2023年度のプロジェクトは4年目を迎えます。
3年間を経て、実施したプロジェクト内のイベントや取り組みは29個、約300名の方に様々な形で参画頂きました。
2023年からの3年間は、戦後80年を含む3年間。
東アジアの和解と共生をテーマに、世代や所属を超えた明日への願いの声を集め、市民社会から戦後80年談話を形成することを目標とします。
第七回となる本会は、東アジアの和解をテーマにしたプロジェクトメンバーのストーリーテリングと、参加者の皆さんと一緒に東アジアに住む私達一人一人がつくる平和について分かち合いができる時間を目指し、日帝時代をテーマに1月に渡航した台湾渡航についての報告も特別企画として実施しました。
※詳細の報告は渡航メンバー一人の長川のブログからも参照可能です。
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開催概要&当日構成
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当日は「アジアの和解-想いを、前に-」というテーマのもと、
運営を含めて12名の方にご参加いただきました。
■テーマ🎵
アジアの和解-想いを、前に-
■日時🎵
2月24日(土)
午前11:00-14:00 (JST)
*ランチ時間を含む
■当日タイムライン🎵
*敬称略
東アジア平和大使プロジェクトについて
アイスブレーク
東アジアの和解-想いを、前に-(NPO法人Wake Up Japan 副代表理事 長川美里)
ストーリーテリング
参加型ワークショップ
休憩&ランチ
台湾渡航ミニ報告(東アジア平和大使プロジェクトメンバー 小島ひさえ)
終わりに&お知らせ
■開催形態 🎵
大崎ブックカフェ
■開催言語🎵
日本語
■企画
主催:NPO法人Wake Up Japan
■リソースパーソン
長川美里(ながかわ みさと)
NPO法人Wake Up Japan 副代表理事
小島久枝(こじま ひさえ)
東アジア平和大使プロジェクトメンバー
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ストーリーテリング
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はじめに、Wake Up Japan 副代表理事の長川より、東アジアとの出会いの話の共有がありました。
長川の話の要点を掲載します。
疑問・問題意識:戦後78年、東アジア三カ国の多くの問題
人が痛みを感じてる時にそれはなかったと言ってしまうのがわからない
慰安婦問題。自分の中では女性というアデンティティが強いと感じている
ここから前に進むには?当事者と関係者に「戦争を知らない世代に何を伝えたいか」を質問
母親が子供に愛情を注ぐように平和を次世代に受け継いでほしい
1人1人の人間として向き合うことの大切さ
身の回りのことやニュースでも東アジアの問題はたくさん
中国、韓国への関係を重要であると考える人は半数以上なのになぜ関係が悪いままなのか
文化・ビジネス・個人・グループ・ハイレベルでも交流盛ん
軍事費の増加、平和と危機意識の日本と世界の溝
若い世代には力がある
戦後80年まで、あと1年
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ワークショップ
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ストーリーテリングの後は全体でのワークショップを行いました。
<ワークショップ構成>
東アジアの和解と個人認識(全体)
「東アジアの和解」と聞いて、今、どんな言葉や想いが浮かびましたか?
談話と論文を読む(個人ワーク)
今から10分間、ご自身で以下を読んでみてください。難しく考えず、気になったワードや表現、感じたことを覚えていてください
題材:70年談話(2015)、【小特集】 戦後 70 年をめぐる各国・地域の主な論調(2016)
感じたこと・思ったことの対話(グループワーク)
グループで自分が読んでいて感じたこと、気になったことを話してください
感じたこと・思ったことの共有(全体)
戦後80年談話を作成するとしたら?(全体)
戦後80年(2025年)へ向けて、談話をあなたが作成するとしたら、何を大事にしますか
東アジアの和解と個人認識(全体)
この部分では、『「東アジアの和解」と聞いて、今、どんな言葉や想いが浮かびましたか?』という疑問の投げかけを行い、20秒だけ待ったのち、一人一人に発言していただきました。
参加者の発言を記載します。
TAMA
それぞれの幸せな人生はどこにあるのか
切り取り切り取られ
歴史認識の克服
対話の可能性を信じたい
無理だけど重要
多様な声
国民としての和解
友だちになる
まず隣人として見る
ワクワク
談話と論文を読む&共有
その後、70年談話ともとにグループディスカッションを3グループに分けて実施し、
「まとめなくてもいい」という前提のもと全体共有をしてもらいました。
一部グループディスカッション、主には全体共有で出た話の要点を記載します。
グループA
キーワードを避けている
一般名詞が多い
当たり障りない印象
「なんのために」歴史を紐解くのか
それぞれの立場で違って見える
目の前にいる人との関係構築が大切
ビジネス側では、日本の過去は認めて反省するしかない面もある
地域・年代にもよる
日本のインフラへの貢献などを見てきた世代
決定権を持っているのは日本から虐げられた世代
レリジエンスではなく被害者として切り取られる
80年談話について
スピーチの側面
気持ちが入っていないという批判
人間として向き合っていることが伝わるような
one of themになっている日本が過去を認めて反省しない限り未来はないのでは?
道義的責任に向き合っている村山談話、当たり障りのない安倍談話
アメリカの域外適用、日本がアジアとの自律的な関係性を創る
グループB
今一度見てほしい。談話の3pの上から五段目。このパラグフがこのセッションの目的とあわさっておもしろい。一つ目が、未来の世代の子供たちが謝罪を続ける宿命をおうべきではない、というところ。二つ目は、しかしそれでも謙虚な気持ちを・・ということころ。これを私達はどう解釈すべきなのか、というところを話した。
謝罪を追う必要はない、というのは主語誰だろう。一人一人(一個人)?それとも未来の政府
謙虚な気持ちのところは、これは実際問題なんなの、というところと、謝罪をしなくてもいいけど、謙虚なきもちってどういうこと?
グループC
国内外の意見を取り入れていてよい談話だなと。
国家として出す談話としての難しさ。どうしても政府として出すとなると、いかに多様性を反映させることがむずかしいか、と感じました。
東アジアの和解をやりたいという会だとおもうが、国家としてやりたいことと、人ととしてやりたいことというのは乖離してくるんだろう。その結果我々はこうなっているというのがいまここなんだなと思いました。
戦後80年談話を作成するとしたら?
最後に、80年談話作成に関しての問いを投げかけ、参加者の皆さんそれぞれに発言してもらいました。
概要を以下にて記載します。
.asiaというドメインがある!そういうの使って出して頂けるといい。
なくしたい、ところ。「尊い犠牲」「困難を乗り越えて平和な社会ができました」はよくない。意味づけをするかは私達次第。戦争で亡くなった人を尊いものとして、今が礎にあるというところはいや。
内容そのものではないけれど、嘘は絶対にいれられない。問題が残っているのに解決していますということはできない。
抽象的なふわっとしたところだが、「過去に向き合う」。向き合ったところでどう反応するのか。さっきも主体の話が個人なの、国家なの、という議論したが、向き合うことは必要で、その上でどういう風に考えてアクションするのかは個人になげかけていけばいいのでは。
形式と中身1つずつあり、形式としては考え方のバランス。色々な声が反映するように声を集められたら。中身は文化交流と歴史認識の2つは語られることがちがう。そこにあるアイデンティティのゆらぎとか書いてあったら。共感できそう。
内容というよりは見てもらう時に専門家に見てもらう機会をいれたほうがいいよね。speech writerというよりはアジアで開発やられているお医者さんとか。
発表の言語は結構大事。言葉遊びの部分が大きいので、ニュアンスをしっかり伝えられればというところは大きい。できれば現地の言葉でだしたほうがいい。それに加えて、どこに発信するか。西洋?アジア?市民談話なので、政治とどこまで絡めるかというのはわけたほうがいい。市民の感情は部分は反映されるのか、それともその当時の政治的背景を配慮するのか。書き方かわってくる。
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台湾ミニ報告
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その後お昼を挟み、台湾のミニ報告会をメンバーの小島より実施しました。
報告の構成は、対話も入れて以下となります。
台湾渡航報告
グループ別対話
歴史継承・民主主義
全体共有
台湾の報告は別途ブログでも掲載しているためここでは割愛します。
グループ別対話で設定した問いは以下となります。
テーマ1:歴史継承(例:私たちが過去の歴史をいかに後世に伝えていくのか?)
テーマ2:民主主義(例:政治への当事者意識の醸成はいかにして可能なのか?)
参加者は好きな方で対話に参加した上で、全体共有を行いました。
全体共有で出た話の概要を以下にて記載します。
単なる歴史を伝えるではなく、そこに感情も付随させるような歴史教育が必要なのでは。
それに付随して、歴史の継承をする意味を話す。アイデンティティなのか。どのような意味づけをするかによって、そこからの必要性があるのではないか。そして学校の教育や市民教育は違うという話に繋がった。(違ってもいいのでは)
民主主義の基礎としてデマや誹謗中傷を許さないという所が最低限にある。では厳罰主義でいいのかとなったところに、学習する権利をうばっていないか、という話。最終的に厳罰主義がいいのでは、となったときにそれを直視して進むしかない。ただグループとして何か結論がでたわけではない。
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次回について
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一般参加形式のプロジェクトについては、2023年度は終了となります。
3月の回は2024年の夏から始動する2024年度へ向けた、少人数の回となります。
3月の様子は改めてブログにて記載いたします。
2023年度の活動にご参画、ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
■東アジア平和大使プロジェクトとは?🎵
2020年より始まった、WUJの年間プロジェクト。
東アジアの次世代が「近くて、遠い」と言わない社会をつくる、を理念に掲げています。
事業期間中は毎月イベント開催し、東アジアの和解と共生に関わる人々の対話と連携と場を創出します。
東アジア平和大使プロジェクトの概要は以下をご覧ください。
※スケジュールやプログラム内容は若干変更する可能性がございます 東アジア平和大使プロジェクト
東アジア平和大使関連ブログ
・東アジア平和大使プログラムをスタートさせました(2020年度)
・東アジア平和大使プロジェクト2022年初回