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Information

​Wake Up Japan の最新情報

社会教育団体Wake Up Japanでは、多様な人々が対話する機会をつくることで、お互いの違いや行動背景をストーリー(語り)から共感をもって理解を高めること、分かち合いを通じて一人ひとりが協力しあえる環境を育むこと、そして、多様な人々が共に社会をつくっているという認識を強化することを目的に「対話の実験室」を開催しています。


対話の実験室は、東京、杉並区のアートスペース、「公・差・転」で始まった取り組みで、Wake Up Japanでもその趣旨に賛同し、開催しています。


この企画は日本社会における対話を阻む習慣をみつめなおし、他者との関わり方を試行錯誤する場です。


今回の対話の実験室のトピックは、「老いることとは特権を得ることなのか?」です。


社会に生きていると「老害」や「シルバーデモクラシー」という言葉に出会うことがあります。

歳を重ねていく中で、日本社会において年長者というカテゴリーが生み出す特権や年齢によって生まれてしまう分断。この言葉には様々な社会における現象が含まれているように思われます。

また、アフリカでは、老人が一人いなくなることは図書館が一つなくなるのと同じほどの損失であるという言葉もあります。日本でも地域によってはそうした年長者の知恵に対する尊敬が未だに残っている地域も見受けられます。

老いることは誰もが避けられないことですが、よく老いることやそれぞれの望む年長者としてのふるまいについて考えていきたいと思います。


今回の対話の実験室は老害を感じたことがあるか?という質問から、参加者一人ひとりが感じる社会における老いとのつながりを深めていきます。



【詳細】

対話の実験室-老いることとは特権を得ることなのか?-

日時  2021年8月27日(金)20:00-21:30

場所  ZOOM

対象  社会の不条理の解決をしたい、問題を解決したいと考えている方

    社会問題を自己責任で片付けたくないと考えている方

参加費 ギフトエコノミー制*

主催  Wake Up Japan


留意事項

・無断での撮影・録音は禁止しています。そうした行為が発見された場合は、その後のWake Up Japan主催イベントの参加をお断りいたします。

・オンラインで開催する場合は、ビデオ通話をオンにしたうえで参加をするようにしてください。ご自身の安心を確保したいなどの理由でビデオ通話が難しいという場合は、事前にご相談ください。

・申込の際には本名でお申し込みください。イベント参加時に、本名ではなく、ニックネームなどを使うことは差し支えありません。


イベントの流れ

・チェックイン(自己紹介)

・安心の場づくりのための確認事項

・問いからそれぞれの考えや感じ方を共有する

※発言はいつでも訂正する権利があります。まとまってなくてもかまいません。

・チェックアウト(振り返り)


【申込方法 】

以下のURLよりお申し込みください。

※オンラインイベントのURLは当日60分前を目途にお送りします。


【ギフトエコノミーについて】

Wake Up Japanでは、おカネのあるなしによって、社会や個々人の人生を豊かにする手法へのアクセスが制限されてしまうことはおかしなことだと考えています。そのために、イベント開催に際して、必要経費以上の参加費は集めていません。一方で、イベント開催にはオンライン通話のための契約など費用も少なからずかかっています。経済的に可能な方はカンパをお願いいたします。また、経済的に余裕がない場合でも、メッセージでの感想の共有は主催者を元気づけますし、将来の「出世払い」の約束なども歓迎です。詳しくはイベント後にお知らせします。



*English follows


7月16日(金)にアメリカ、テキサス州にあるテキサス州立大学と協力し、日本と米国を繋いでオンラインワークショップを開催しました。


同大学にて日本語を学ぶ学生と日本からの参加者が約20名集まり、お互いの国のイメージや潜在的な偏見について、話し合いを行いました。

進行は理事の鈴木と長川が日本語と英語の2言語にて担当しました。


冒頭、参加者一人ひとりが安心してワークショップに参加できるための約束と反差別規程(イベント中に差別的な言動などがあったときの対応を主催者として伝えること)を日本語と英語で確認しました。


そのうえで、話し合いでは、大きく分けて3回に分けて進行をしました。


まず初めに3-4名1組に分かれて、簡単な自己紹介をした後に、

一人ひとりが持っている「日本のイメージ」とそのイメージが作られた具体的な体験について話し合いが持たれました。日本がどういったイメージをアメリカの学生たちに抱かれているのかや、日本に住む人々がどのように自分の国をイメージしているのかを聞くことができました。


続いて、2回目の話し合いでは、話し合うメンバーを入れ替え、自己紹介を行い、「アメリカのイメージ」とそのイメージが作られた具体的な体験についての話し合いを行いました。日本のイメージと同様にそれぞれの側からのアメリカのイメージを知ることができたのは興味深かったです。


2回目の話し合いの後に、理事の鈴木より、インターネット上で語られる偏ったイメージ、そうしたイメージを持つうえで排除が生まれる場合があることなどが留意点として話されました。

日本人という時に、大和系日本人以外の存在を意識しているか? アメリカ人という時に、社会の中にいる多様な人種や宗教の人々を想像して話ができているのか?という問いが示されました。


3回目の話し合いでは、再び話し合うメンバーを入れ替え、自己紹介を行ったうえで、一人ひとりが他者から抱かれる「偏見」とそうではない本当の自分をテーマに話し合いを行いました。人種や性別、国籍から抱かれる偏見と本当の自分自身の間にある葛藤なども話し合いの中から知ることができました。


最後に、再びメンバーを入れ替えて自己紹介をしたうえで、ワークショップからの学びを分かち合い、イベントは終えることができました。


当日進行を担当した理事から以下のような感想が届いていますので、紹介します。


「テキサス州立大学の学生の中には軍隊勤務を終えたうえで大学に通っている方もいて、そうした背景からの意見を聞くことができ、社会の中で大切にしている価値観を垣間見ることができました。支持政党や価値観が違う人とも安心して対話をしていけるというのは非常に心地よい体験で、これが民主主義だなぁと思いました。」(鈴木)


「双方の言語をある程度理解できる日米在住の学生や社会人が、それぞれの国のイメージについて改めて意見交換する場を作れたことはとても意義があったと感じる。様々な歴史背景はあるが、日米関係は市民関係は長年良好であり、このような対話を継続的に持つことで、今後市民社会をどうしていくかという示唆につながるのではと感じました。」(長川)


Wake Up Japanでは、異なる背景を持つ人々が安心できる環境でそれぞれの考えを話し合うことは、ともに生きる未来を育むうえで重要な過程だと考えています。テレビやSNSなどでも情報は入手できますが、実際に体験することは価値観形成に強い影響を与えます。Wake Up Japanでは、東アジア平和大使プロジェクトや対話の実験室などのアライアンスビルディング事業を通じて、こうした場を開催していきます。




On Friday, July 16, an online workshop was held in cooperation with Texas State University in Texas, connecting Japan and the United States.


About 20 students studying Japanese at the university and participants from Japan gathered to discuss the image of each other's country and potential prejudices.

Yoichi SUZUKI and Misato Nagakawa, from Wake Up Japan, were facilitating the session in two languages.


At the beginning of the workshop, we confirmed the guideline to ensure that each participant could participate in the workshop with psychological safety, and introduced the anti-discrimination rules (to inform the organizers of what to do in case of discriminatory words or actions during the event).


The discussion was then divided into three main sessions.


After a brief self-introduction, the group was divided into groups of three or four and discussed the image of Japan that each of them had and the specific experiences that led to that image. We were able to hear what kind of image the American students have of Japan and how the people living in Japan imagine their own country.


In the second discussion, we swapped members, introduced ourselves, and discussed the "image of America" and the specific experiences that created that image. It was interesting to learn about the image of America from each side as well as the image of Japan.


After the second discussion, Yoichi, a member of the board of directors, talked about the biased images that are talked about on the Internet and the exclusion that can arise from having such images.

When you say "Japanese," are we aware of the existence of people other than Yamato-Japanese? When we talk about Americans, do we imagine people of various races and religions in our society? These were some of the questions that were raised.


In the third discussion, the members of the group were switched again, and after self-introductions, each member discussed the theme of "prejudice" held by others and the true self. Through the discussion, we were able to understand the conflict between the prejudice held by race, gender, and nationality, and our true selves.


At the end of the workshop, the participants introduced themselves to each other and shared what they learned from the workshop.


We received the following comments from the boards who was in charge of the event.


It was really fun to hear the value of TSU student. Especially, there were students who had served to "Military before going to TSU. They shared their view from their life stories. And, It was also nice experience to exchange the ideas with people who has different political view and value in safe space. I realized that this is the value of democracy.(Yoichi SUZUKI)
It was very meaningful that students and professionals living in Japan and the U.S., who understand both languages to some extent, had a chance to exchange opinions about the image of their respective countries. Although there are various historical backgrounds, civil relations between Japan and the U.S. have been good for many years, and I felt that having this kind of dialogue on an ongoing basis could lead to suggestions on what to do with civil society in the future. (Misato NAGAKAWA)

Wake Up Japan believes that bringing people from different backgrounds together to discuss their ideas in a safe environment is an important process in fostering a future where we can live together. Wake Up Japan will continue to provide such opportunities through alliance building projects such as the East Asia Peace Ambassador Project and the Dialogue Lab.




6月25日(金)に6月の対話の実験室を開催しました。

Wake Up Japanは毎月、対話の実験室をオンラインで開催しています。


6月は「アスリートやアーティストは政治的中立であるべき?」をテーマに話し合いました。


冒頭で、自己紹介と安心の場づくりのための確認を行ったうえで、テーマである「アスリートやアーティストは政治的中立であるべき?」という問いから話し合いました。 また、どういう時に「政治的中立であるべき」という発言を聞くことがあるかについての体験談の分かち合いも行いました。


振り返りでは、参加者の感想として、以下のような事柄が共有されました。

・政治的になるとはなんだ中立とは何かその発言をする人は、発言させないためだけに使っているのはないか。

・これまでの人生の中で、「政治的中立」がよいというイメージがあったのがわかった。

・政治的な中立という言葉をあげているときに、仮に声を上げないという場合、それは本当に中立なのか?

・いろんな意見があるので、なかなか、一つの方向に導くのが難しい。

・率直に難しかった。普段政治的かどうかという事を意識せず流してしまっていることに気づき、じっくり考える機会があり、良かった。

・アーティスト、特に音楽については、よく聞いているものが恋愛ばかりだと違和感を感じるかもしれない。でも、パンクやヒップホップなどの分野で政治的なメッセージのある音楽を聴いていると違和感が少ない気もする。

・スポーツ選手の場合、私の中に、スポーツ選手はしっかり考えていないというイメージがこれまでの人生の中で育まれていたように思った。

・スポーツは国の代表など、その活動の中に政治的に中立ではないことが当たり前に捉えられる状況もあるように思った。

・国際親善試合で冒頭で国歌を歌うというのは、見方によっては中立ではない。

・アスリートやアーティストに限らず、日常生活の中で「政治」を感じさせない状況がこうした反応を生むのではないかと思う。海外のマッチングアプリは政治的な姿勢や意見も相手を選ぶときの要素になっていて、ある種アイデンティティにもなっているように思う。


対話の実験室は毎月開催されています。

ご興味のある方はぜひ次回の会に参加ください。



Wake Up Japan

Wake Up Japanは社会教育団体です。
わたしたちは、日本において一人ひとりが行動をする前提としての

「自分が持つパワー」に対する認識が低いことに着目し、

啓発教育を中心とした活動展開を行っている団体です。

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