Wake Up Japanでは、武蔵大学及びオーストラリアのDeakin大学の連携プロジェクトで来日する学生を受け入れ、11月6日から17日の間に、Wake Up Japanが今後行うフェアトレード活動を行う日本のユース世代向けの支援施策についての提言を受け付けました。
Deakin大学の学生は、それぞれ受け入れ団体と数回の打ち合わせを行い、課題や挑戦していることを分析し、2週間で提言を作成しました。Wake Up Japanでは、2024年度から実施する日本でフェアトレード活動を行うユース世代の支援策に関する提言に絞って検討をいただくようにしました。
11月6日には武蔵大学にエシカルとサステイナビリティプロジェクトで活動するWake Up Japanメンバーの鈴木洋一が訪問し、Wake Up Japanの説明、フェアトレードをめぐる日本のユースの課題、オーストラリアとの比較、2週間のプロジェクトにおける学生たちへの期待についてお話をしました。
学生たちからも活発に質問がなされていました。
その後、Deakin大学の学生たちはオーストラリアでのフェアトレード大学をめぐる現状のリサーチを含め、調査を進め、11月13日に2回目の打ち合わせを横浜で開催しました。1週間の調査期間でよりフェアトレードをめぐるオーストラリアと日本の比較が明確になりました。
その後、Wake Up Japanのサポートを受け、日本でフェアトレード活動にかかわる高校生、大学生、大学院生などとのインタビューやアンケートを通じて、より日本社会における現状理解を学生たちは深めました。
11月17日には武蔵大学にて最終プレゼンテーションが行われました。
学生たちのプレゼンテーションでは、まず一般論として「意識をどのように高めるのか」という点について一般社会における意識向上と学校機関における意識向上の観点から方向性を示したうえで、日本とオーストラリアの文化・フェアトレードおよびフェアトレード大学についての比較調査が報告されました。
比較調査では、以前オーストラリアでは8つのフェアトレード大学があったにもかかわらず、現在4つまで減少している点なども説明され、それらの要因についても説明がなされました。その後、Wake Up Japanが今後行うべき活動の提案と実際に実施をする場合のアクションプランが細かいスケジュールとともに提案されました。
学生たちからの提案は主に4つありました。
1.展示会とソーシャルメディアを通じた地理的障壁を超えたアプローチ
2.ソーシャルメディアのゲームを通じた活動の周知化
3.フェアトレード・ラベル・ジャパンやオックスファムと連携をしながら、大学や学校などでのストーリーテリングを通じた啓発活動
4.街中でのフェアトレードのティッシュ配りなどのブランド周知化活動
プレゼンテーションの後、出席した鈴木からフィードバックを行いました。
11月末にはエシカルとサステイナビリティプロジェクト内での戦略会議が行われるため、その際にもDeakin大学の学生から提案されたことも含めて今後の戦略作りに生かしていければと考えています。
イベント後のレセプションでは、Deakin大学の学生から実際に実施をした際にはぜひその内容も教えてほしいと依頼を受けましたので、引き続きWake Up Japanでの活動内容についてもお知らせしていけたらと考えています。