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​Wake Up Japan の最新情報

2020年より始まった、市民間から対話を通じて平和を作る、東アジア平和大使プロジェクト。

今年は遂に、戦後80年の2025年まであと一年を切りました。


当初計画を立てた4年を終え、2024年度のプロジェクトは5年目を迎えます。

4年間を経て、実施したプロジェクト内のイベントや取り組みは39個、366名の方に様々な形で参画頂きました。


これからの3年間は、戦後80年を含む3年間。

東アジアの和解と共生をテーマに、世代や所属を超えた明日への願いの声を集め、市民社会から戦後80年談話を国内外の繋がりを超えて形成することを目標とします。


2024年度の第9回となる本会は、オンラインにて過去何回か実施した日本政府からの談話を用いた対話型ワークショップと、ご参加して下さった参加者の方に4月から始まる「路上大学」の取り組みを共有頂きました。





当日は運営メンバーも含め、5名が参加しました。

尚、個人の私見も入った詳細報告が、今回のリソースパーソン長川のブログに掲載される予定です。


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開催概要&当日構成

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■テーマ🎵 

ことばを通して考える、東アジアの未来 -私が紡ぐ未来へのことば-


東アジアの三ヵ国は、「(地理的に)近くて、(心理的に)遠い」。

この言葉はあなたにとって、どう聞こえますか。

違和感、納得感。はたまた、「何も思わない」。

世代や背景で、恐らくそれは、違うでしょう。


世の中を、ふと見渡してみます。

Netflixでは韓国のドラマが世界や日本の人の心をつかんで離さず、

食の世界では「本場」の中華料理がじわじわとブームになる。


その一方で、日中韓の三ヵ国の国民感情に目を向けると、冒頭の言葉が、少し現実的になってきます。


「(韓国・中国に対して)親しみを感じるか?」という問いを投げ続けている内閣府の世論調査では、

日韓の国民感情は、今年の結果では半数を超える日本人が「親しみを感じる」と回答するという結果で、

日中では約12%のみの日本人が、中国に親しみを感じる、という低い結果となりました。


ご近所に住む私たちの、半数やそれ以下が「親しみを感じない」、そんな状況を、私達は悲しいと捉えます。

第二次世界大戦から、80年の月日が、流れた今でも。


一体なぜ、私達はここまで、遠いのでしょう。

本回は、東アジアの市民間からの和解について考えることを目的とし行います。


題材として過去日本政府から出された談話を使用しますが、事前知識/準備は一切必要ありません。

談話の中の言葉や背景について参加者で意見を共有しながら、共に何が私達の政治的な関係を難しくし、

国民間の関係性に影を落としているのか、考える機会としたいと思います。


どのような立場の方も、そこに対話をする意思がある限り、参加を歓迎します。


■日時🎵 

2月26日(水)

午後19:30-21:00 (JST)


■開催形態 🎵 

オンライン

※対話を前提としますので、ビデオは任意で構いませんが、音声を発せられる環境にある方のご参加を推奨します。音声も難しく、聴講したい場合は、zoomのお名前の前に聴講とつけて頂きます。

  • イントロダクション/アイスブレーク

  • 現状を知る(個人ワーク&グループワーク)

  • 現状の対話(グループワーク)

  • 未来をつくる対話(個人ワーク&グループワーク)

  • 終わりに


■開催言語🎵

日本語


■企画🎵

  • 主催:NPO法人Wake Up Japan


■リソースパーソン(敬称略)🎵




長川美里(ながかわみさと)

NPO法人Wake Up Japan副代表理事

上智大学Global Studies博士後期課程






東京大学公共政策大学院CAMPUS Asia、北京大学国際関係学院修了。東アジアの次世代の和解と共生に情熱を注ぐ。大学院修了後、日系IT会社、NPO法人にて国際会議の企画・運営などを行う。その後、グロービスの法人部門にて組織開発コンサルタントを経て、現職としてグロービス経営大学院にて英語MBA生向け特別プログラム・テクノベート特別クラスの企画・担当。また、世界経済フォーラムより組織されるグローバルな若者のコミュニティにてDavos 50の選出(2023)、社会教育団体Wake Up Japanの理事として東アジアの平和構築をテーマにした活動を実施。 同NPOにて 2020 年には「東アジア平和大使プロジェクト」を立ち上げ、 財団法人李熙健韓日交流財團の助成事業となる。その他、武蔵大学非常勤講師、日中韓三国協力事務局Trilateral Youth Exchange Networkコアメンバー兼メンター。2024年より上智大学博士課程Global Studies在籍。共著に、「日韓スタディーズ ①新たな研究と学び」(2024年)。


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現状の対話

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当日は、2015年に出された安倍談話を使用し、各自が個人で何の談話か知らされないまま談話を読む個人ワークと、その後考えたこと・感じたことを共有する全体対話で構成されました。


参加者への問いは以下です。


以下は実際に戦後日本政府より出された談話の1つです。意図的に年数がわかる部分を隠していますが、その他は原文そのままです。以下の談話をまずは個人で読み、1~3について回答してください。

  1. 印象に残った箇所がわかるようにしておいてください(例:線をひく)。なぜ印象に残ったのか、余力があればメモを手元に残しておいてください。

  2. あなたはこの談話について、何を思い、感じましたか?(例:「〇〇な気持ちになった」、思いうかんだ出来事、キーワード等)

  3. (もしわかれば)これはいつ、どの日本の首相によって出された談話だと思いますか?


参加者から出た発言を抜粋で記載します。


  • アジアに対しての戦争責任は少し感じるなと思った

  • 「寛容の心によって」

  • 日露戦争を肯定するような文章

  • 具体的な今後の責任が書かれていないのかなぁと。精神論みたいなところに結論付けられているなと。加害の歴史を考えたときに納得はしてもらえるものではないのかなと。

  • 安倍首相より前の談話かな

  • 近代の歴史をやっている。「外交的、経済的な行き詰まりを」は本当にそうって思った。政治でなにかできたんじゃないの?

  • 「尊い犠牲があった」というのは、今の平和築けなかったのか、というと私はそうではないと思う。勝手に戦争に突き進んでいっただけなのでは?

  • 日本が平和国家だとは思っていない。

  • 「過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります」はもう少し深く。何を渡して、何を引き継ぐ?

  • 自分の中でまとまりきっていないが、違和感を感じた。

  • 1991年以降だなぁと。女性の犠牲の文脈が出たので。

  • 二つ思った。中学校の歴史教科書っぽい。中学の歴史教科書をもとに、中学生に書かせたらこういう印象になりそうだなと。もう一つは、宛先が、欧米の人たちなんだなぁと。アジアの人たちが宛先になっていないなと。欧米が強かったからしょうがないじゃないという論があり、ずるいなぁと思う所がいっぱい。「アジアで最初に立仙誠二を打ち立て・・・」の前に、日清戦争や、台湾の植民地化があったのではと。

  • 「孤立感を深め・・・」というのは太平洋戦争のことだと思うが、その前に戦争やっていますよねと。

  • 時系列が逆だと思った。日本人が多く死んでいるのは戦争の後半。その前は多くのそのほかの人が死んでいった。

  • 「反映こそ平和の礎」というのはやばいと思った。むちゃくちゃな話。自衛戦争を戦った人たちが言える言葉なのに、侵略した側が言うと言葉として言ってはいけない。


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未来の対話

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その上で、参加者は未来へ目を向けるという願いのもと、戦後80年へ向けて伝えたい事、という問いについてそれぞれが2分ほどで考えた上で、共有を行いました。発言の一部を記載します。


  • 戦争はだめ。

  • 日本の歩みを振り返り、知り、寄り添うことを大切にしたい。

  • 国と市民は違う。政府が話すようなことをいう必要はない。

  • もやもやしている。言語化以前のところにいる。

  • アジアの人々と共に生きたいと思っている。ただそのためには、自分を含めた日本人が、しみついたものをしめださないといけない。Unlearning。手放さなければいけないものがいっぱいある。今のままで、一緒に行きましょうは控えたい。

  • Unlearningという言葉じゃはじめてきいた。教科書、国で教わる歴史をunlearningする必要あるんじゃないかなと思った。公教育、正史がとりのこしてきたものいろいろあるだろうし、それはアジア諸国の市民の話だけではなく、日本の市民の被爆者、賠償の問題も含めて、犠牲になったのは国ではなく市民だ、という視点が必要。その上で教科書での歴史を離れた視点で見る必要があるんじゃないかなと思いました。

  • 想像力をもつこと。想像力っていうのは、さっきの安倍談話とかも、アジアの人これ読んだらどう思うんだろう、とか、同じ日本の中でも、他の世代が読んだらどう思うんだろうとか。どういう風に伝えたら平和ってことを考えられるんだろう、と。完璧になることは難しいと思うけど、「もし、●●だったら」という。直接体験ができないから、想像力で補わないといけない。想像をしてみることで、自分事として考えるきっかけになるのかなと思ったりしました。それを持つためには、知識とか教育は大事だなぁと。平和学習や修学旅行とか。興味をもって自分で調べる。自分がもし1940年に生まれていたら、今の土地はどうなっていたんだろう、どういう暮らしをしていたんだろう、とか。そういうところから考えてみるという事。自分事として考えるきっかけになるのかなぁと。

  • 1つ安倍談話を読みながら、目的語を明確にしたいなと思った。何を未来に受け継ぎたいのか。何を反省しているのか、というのを明確にしてほしいなと。明確じゃないからこそ、考えてほしいという方針もありつつ、私はふわふわしたものは好きではない。明確にした文書を見てみたい。あともう一つは、市民社会から出すときに、その当時の市民も罪があったんじゃないかなぁと。戦争を賛美していたという歴史があるわけで。それに対して疑問を抱かない人たちが多かったという所は、一般の市民として反省すべきところ。日本がこれから戦争につきすすんでしまった、となったときに、日本社会が止める必要がある。なんで戦争はだめなのか、国民に向けて、国民の責任という部分もより鮮明に追及していく必要もあるのでは。


ご参加いただいた皆様、少人数ではありましたがありがとうございました。

ご参加者から共有のあった「路上大学」については、WUJの本プロジェクトページでご紹介する予定です。



■東アジア平和大使プロジェクトとは?🎵

2020年より始まった、WUJの年間プロジェクト。

東アジアの次世代が「近くて、遠い」と言わない社会をつくる、を理念に掲げています。

事業期間中は毎月イベント開催し、東アジアの和解と共生に関わる人々の対話と連携と場を創出します。


東アジア平和大使プロジェクトの概要は以下をご覧ください。

※スケジュールやプログラム内容は若干変更する可能性がございます 東アジア平和大使プロジェクト

東アジア平和大使関連ブログ

・東アジア平和大使プログラムをスタートさせました(2020年度)

・東アジア平和大使プロジェクト2022年初回




2月24日に東京、六本木にてソーシャル交流会を開催しました。

Wake Up Japanのエシカルとサステイナビリティプロジェクトでは、エシカルやサステイナビリティを体現する社会を目指す人々のつながりを深めることを目的として、ソーシャル交流会を開催しています。



今回は、バレンタインやホワイトデーに関連して、フェアトレード材料でお菓子作りを行いました。

料理の合間にも、社会問題を含めたおしゃべりをする時間を持ちました。


お菓子作りは、「チョコブラウニー」「ガトーショコラ」にスウェーデンのチョコ菓子である「クラッドカーカ」を作りました。


Wake Up Japanでは、エシカルとサステイナビリティプロジェクトを通じて、気候変動をはじめとした環境問題への取り組みを行っています。今回国内外の環境問題に脆弱な人々の立場から取り組むNGO、FoE Japanさんからのご依頼を受け、同団体の年始会議の企画及び当日の進行のお手伝いをWake Up Japanの鈴木洋一が行いました。

FoE Japanさんでは、ここ数年、1月に年始会議を行っており、今回は前年末より数回の打ち合わせを行い、合宿の目的の明確化とその目的追及のためのアイディア提供、そして、1日目の午前と2日目のプログラム進行を務めました。 


年始会議のWake Up Japan担当部分では、職員の皆さんのそれぞれのリーダーシップの属性についての理解を深めるディスカッション、安心をするための一人ひとりの条件の見える化、団体の特色の言語化と共通理解の促進、昨年度の振り返りと本年度に取り組みたい事柄についての共通理解の醸成を扱い、最後に2日間の学びの分かち合いやお互いに個人で達成したいことも含めてサポートしあえることの共有を行いました。

 

ファシリテーションやプログラムの提供を通じて、FoE Japanさんの活動に少しでも貢献ができたのであれば、Wake Up Japanとしても嬉しく思います。また2025年度のFoE Japanさんの活動の成功とそれによる気候正義の追求がより一層行われることを応援しています。

 


Wake Up Japanは社会教育団体として、教材の作成や啓発イベントの実施のほか、NGOやNPO、市民団体、学生団体、教育機関向けのワークショップの提供も行っています。ご関心のある方は出前授業・講師派遣のコーナーからお問い合わせください。

Wake Up Japan

Wake Up Japanは社会教育団体です。
わたしたちは、日本において一人ひとりが行動をする前提としての

「自分が持つパワー」に対する認識が低いことに着目し、

啓発教育を中心とした活動展開を行っている団体です。

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Address: 神奈川県三浦郡葉山町堀内318

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