top of page

Information

​Wake Up Japan の最新情報

2020年より始まった、市民間から対話を通じて平和を作る、東アジア平和大使プロジェクト。


3年目となる2022年度のプロジェクトの第6回目は、中国南京にある南京日本文化交流センターの代表馬さん、副センター長の夏さんをお迎えして開催しました。



今回は外国としての中国をテーマに、「南京から日本へ愛を叫ぶ -二人の若者が開いた異文化交流の道-」で開催しました。


詳細の報告は企画責任の長川のブログにて、ご参照ください。


以下は概要となります。

■テーマ🎵 

南京から日本へ愛を叫ぶ

-二人の若者が開いた異文化交流の道-


中国、南京。

日中にとって歴史の苦い教訓と痛みの記憶が呼び起こされるその場所に、

2018年、ある二人の中国の若者が日本の良さをより多くの中国人に伝えるために作った、

あるセンターがあります。


それが、「南京日本文化交流センター」。


日中関係が様々な分野でより強く結びつく中で、私たちはお互いの国や人、文化について、

何を知っているでしょうか。

より互いについて興味を持ち、知り、国境を越えて交流ができるように。


そんな願いを込めた二人の若いリーダーが作ったこのセンターへの思いと活動を、

二人の対談を通して知る機会とします。


新型コロナウィルスが人の移動をいまだ阻む日中間。

今だからこそ、対話を続けたいと思います。


以下、詳細です。


■日時🎵 

11月19日(土曜日)

午後20:00-21:30 (JST)


■開催形態 🎵 

オンライン

  • ゲストトーク(馬さん・夏さん)

  • インタラクティブセッション(馬さん・夏さん&Wake Up Japan)

■開催言語🎵

日本語


■リソースパーソン(敬称略)🎵


馬舒適(ま しゅうし)

南京日本文化交流センター代表

1991年中国武漢出身。2015年初めて日本旅行。2017年年末、北海道東川町での短期留学をきっかけに異文化交流に関心を持ち、帰国後、南京日本文化交流センターを創立。2020年来日、早稲田大学日本語教育研究センターにて一年間留学。現在は南京日本文化交流センター代表を務めながら、日本で古い建物の再生運営を携わっている。









夏 傑倫(なつ けつりん)

南京日本文化交流センター副センター長

1989年中国石家荘生まれ。2012~2014年埼玉にある日本語学校に留学。2014~2016年埼玉大学大学院で日本文学を研究し、修士号取得。2016~2018年横浜にある日本語学校に勤務。さまざまな国の人と出会い、異文化交流を楽しむ。さらに学問を究めるため、博士課程進学に決意。2018年10月、神戸大学大学院博士課程の研究生として入学、博士課程進学に向かって研究に専念したが、交流センターのために中退。2019年から交流センターの副センター長として教務や授業など全般を統括。





==============

参加者の中国に対する認識

==============

途中の出入り・スピーカーを含め、11名にご参加いただきました。 冒頭、毎回行っている参加者の中国に対する認識について質問を投げかけました。 今回zoomの不具合が発生し、正確な回答が記録されていなかったため概要で共有します。 1.中国政府に親しみを感じる(1つ選択、有効回答7)

  1. 親しみを感じる:0

  2. どちらかというと親しみを感じる:0

  3. 親しみを感じない:数値取得できず

  4. どちらかというと親しみを感じない:数値取得できず

3・4の選択肢に7名全員回答 2.中国人に親しみを感じる(1つ選択、有効回答7)

  1. 親しみを感じる:数値取得できず

  2. どちらかというと親しみを感じる:数値取得できず

  3. 親しみを感じない:0

  4. どちらかというと親しみを感じない:1

1・2の選択肢に6名回答

==============

馬さんと夏さんとの対話

==============

今回はスライド等は使用せず、WUJの長川がモデレーターとなり対話形式で実施をしました。 主には、以下の3つの観点から質問をスピーカーの二人に投げかけました。

  1. 簡単な自己紹介

  2. なぜ日中(中日)間の異文化交流に取り組まれているのか

  3. 南京日本文化センターについて

長川の追加の質問もした他、 随時会場からの質問を受け、時間を少し超えての終了となりました。 ますはお二人それぞれが共有してくれた内容について、以下概要を記載します。 馬さん

  • 実際に10年前に旅行先で夏さんと出会い、日本が好きになった

  • 移住をしたいとそもそも思っていた。風通しのいい場所が好きで、中国ではあまり自由を感じなかった

  • 北海道で以前一か月間、異文化交流の経験をしたことは大きい

  • 2018年にセンターを立ち上げ、2年間ほど南京現地で活動をしていたが、コロナ直前に来日、そのまま中国に一度も帰国できていない

  • コロナ前はセンターの語学のクラスは満員。初めの2年間は利益は出ないが運営はしっかりとできていた。スタッフも10名を超えていたが、今は数名。

  • 個人の貯金を崩しながら運営の足りない分を補綴している

  • 今の活動は日本の良さだけではなく、良い中国を見せたい、という願いもある

夏さん

  • 現在も南京にいる(ズームもセンターから繋いでくださった)

  • 卒業して6~7年日本へ

  • 大学院のゼミで日中韓の人々と仲良くなった経験がある。大学院では古典の日本語を学んだ。

  • 大学四年時に蘇州のユースホステルでアルバイトをし、そこで馬さんと出会った

  • 日本語を教えながらセンターの運営もしている。今年はコロナでまだ一回しか活動ができていない

  • 最後に日本へ行ったのは2018年。南京は今年の9月から、徐々に留学生が来られるようになった

============== 参加者との対話 ============== 参加者を巻き込んで行った部分について、詳細は省き、概要を以下記載します。

※一般的にスピーカーへの質問の場合は単純に(質問)と表記し、 双方向で大勢を巻き込んで行われたものについてはそれがわかるように記載しています。

  • (参加者のコメント)南京に一年間留学をしていた際に、二人のセンターでボランティアをしていた。彼らを応援したい。二人からは刺激を受ける。南京に一年いたが、すごく嫌な思いを(自分が日本人だからということで)したことはない。1年に1回くらい。

  • (参加者のコメント)センターのクラウドファンディングの際に支援をした。その関係で2人とも2時間程話す機会がこれとは別にあった。南京へもオンラインで留学をした。

  • (参加者の質問)中国に対して、日本社会における意図しない悪口についてどう思っているか。

  • (回答)あまりそれを(馬さんも夏さんも)感じたことは直接的にない。

  • (他の参加者のコメント)例えば、中国人は声が大きい、とか、そういう中国人をまとめた、本人も意図して悪いようには言っているつもりではないが、特定の人を傷つける発言があると思う。私は高校時代に米国に留学をしており、その際にアメリカ人の友人に"Hey, Chinese!"と冗談で呼ばれたことがある。当時、それで初めて「私、日本人なんだけど!」と思った自分に対して、意図しない日本人のほうが上のような感情が、自分の中にあることに気が付いた。

  • (回答)それはどこにでもあることはではないだろうか。みんな人はそれぞれ違う。

  • (参加者の質問)日中関係を改善する、という観点では色々なアプローチがある。二人が今の人ベースのアプローチを選んだのはなぜか。

  • (回答)人を通して日本が好きになった。(なのでこのアプローチをとることは自然であった)

  • (長川らの質問)最後に伝えたいことはあるか

  • (馬さん回答)世の中には色々な情報があり、自分の身で感じて判断することが一番大切。それは日中関係なく、世の中全体に言えること。

  • (夏さん回答)韓国人、日本人と学生の時に出会い、優しい気持ちになった。これが一番大事なこと。日本に(コロナ後)戻れたら、一人の人間としてそれぞれ活動したい。

============== おすすめ/参考リソース ============== 今回、夏さんから、メッセージと共に以下を共有頂きました。 「誰に対しても偏見を持たずに、接したいと思います」

============== 次回について ============== 次回は以下で開催を予定しています。

  • 12月17日:午後 オンライン(中国回、現在スピーカー調整中)

  • 1月7日~8日:知覧平和学習(関係者招待制、鹿児島県知覧にて開催)


多くの方のご参加をおまちしています。


■東アジア平和大使プロジェクトとは?🎵

東アジア平和大使プロジェクトの概要は以下をご覧ください。

※スケジュールやプログラム内容は若干変更する可能性がございます。

東アジア平和大使プロジェクト

東アジア平和大使関連ブログ

・東アジア平和大使プログラムをスタートさせました(2020年度)

・東アジア平和大使プロジェクト2022年初回



2020年より始まった、市民間から対話を通じて平和を作る、東アジア平和大使プロジェクト。


3年目となる2022年度のプロジェクトの第四回目は、日本の中の韓国回、

先日開館したばかりのウトロ平和祈念館副館長、金さんをお迎えします。

※何回目からでもご参加が可能です

※第三回目は新型コロナウィルスの影響を鑑み、都内にて関係者のみで開催されました。別途様子は更新予定です。


■テーマ🎵  在日コリアンの過去、今、これから   関東大震災をめぐる朝鮮半島出身者への痛ましい事件があり、

また災害などが起こった際には朝鮮半島にルーツのある方々を貶める「デマ」も流布されます。


ウトロや桜本では、人種差別的な事件やSNSでの脅迫が今も行われている一方で、

国民の認知度と人々の反差別への連帯は十分とは言えません。


そこで、Wake Up Japanでは、在日コリアンの人々についての過去と現状の理解を高め、

社会としての連帯を強めることを目的に本企画を開催します。


以下、詳細です。


■日時🎵 

9月26日(月)

午後20:00-21:30 (JST)


■開催形態 🎵 

オンライン

  • ゲストトーク(金さん)

  • インタラクティブセッション(金さん&Wake Up Japan)


■開催言語🎵

日本語


■費用🎵

ギフトエコノミー制度


NPO法人Wake Up Japanでは、おカネのあるなしによって、社会や個々人の人生を豊かにする手法へのアクセスが制限されてしまうことはおかしなことだと考えています。そのために、イベント開催に際して、必要経費以上の参加費は集めていません。一方で、イベント開催にはオンライン通話のための契約など費用も少なからずかかっています。経済的に可能な方はカンパをお願いいたします。また、経済的に余裕がない場合でも、メッセージでの感想の共有は主催者を元気づけますし、将来の「出世払い」の約束なども歓迎です。詳しくはイベント後にお知らせしますので、カンパが可能な方はお知らせください。


■定員🎵

約30名程度


■参加申し込み🎵

以下のURLにアクセスをし、お申し込みください。


■リソースパーソン(敬称略)🎵

金秀煥(きむすふぁん)

ウトロ平和祈念館副館長


1976年生まれ。コリアン三世。幼少期から朝鮮学校で学び、朝鮮大学校政治経済学部卒業。卒業後は民族団体に所属し、2010年からウトロ地区にある南山城同胞センターに勤務。ウトロ地区では住民の生活支援とウトロを訪れる人びとの案内などを務め、 

現在はウトロ平和祈念館副館長。

■東アジア平和大使プロジェクトとは?🎵

東アジア平和大使プロジェクトの概要は以下をご覧ください。

※スケジュールやプログラム内容は若干変更する可能性がございます。


東アジア平和大使プロジェクト


東アジア平和大使関連ブログ

・東アジア平和大使プログラムをスタートさせました(2020年度)

・東アジア平和大使プロジェクト2022年初回

今年も、多くの皆様のご参加をお待ちしております。

2020年より始まった、市民間から対話を通じて平和を作る、東アジア平和大使プロジェクト。


7月25日(土)に、22年度2回目をオンラインにて開催しました。



今回は日韓関係をテーマに、植民地の記憶の場所をめぐる日韓学生会現代表で、ソウル在住の小佐野百合香さんをお迎えしました。


詳細の報告は企画責任の長川のブログにて、ご参照ください。


以下は概要となります。


=============

開催概要

=============


■テーマ🎵 

新しい日韓の時代へ -植民地の記憶の場所を巡る韓国の活動から- 37.0%。


内閣府が毎年実施する最新の世論調査では、わずか37%の日本人のみが、

「韓国に親しみを感じる」と回答しています。

戦後76年以上が経過した今でも、

様々な歴史的・政治的問題を中心に埋まらない両国間の溝。

戦後最悪と言われる日韓関係の中で、今年、韓国では新大統領のユン氏が就任し、

日本では参議院選挙で自民党が憲法改正に必要な過半数を獲得する等、

それぞれの国内政治が大きく動いています。


国という枠組みから視線を引き、互いの社会に暮らす人は、それではどうでしょうか。

人に着目すると、日韓双方では、相互理解を目的とした実に多くの多様な取り組みが、

様々な領域で存在します。


その中の一つ、今回は韓国から日本への取り組み、ソウルで活動を展開する、

みん会(みんなで行ってみよう会)に目を向けます。

みん会は植民地の記憶の場所をめぐる日韓学生会として、その名前の通り、

植民地時代の記憶の場所に日韓学生が足を運び、日本の植民地時代について考え、感想を共有する場を作ってきました。


コロナで活動ができない中が続いていますが、

現在の代表を務める小佐野さんをお招きし、ソウルから小佐野さんご自身のお話と、

活動についてお伺いする機会とします。


■日時🎵 

7月25日(月)

午後20:00-21:30 (JST)


■開催形態 🎵 

オンライン

  • ゲストトーク(小佐野さん)

  • インタラクティブセッション(小佐野さん&Wake Up Japan)

■開催言語🎵

日本語


■リソースパーソン(敬称略)🎵

小佐野百合香(こさのゆりか)さん


1999年栃木県生まれ。韓流ファンの母親の影響で高校生の時にK-POPファンとなる。2015年の日韓慰安婦合意をきっかけに日韓問題に関心を持ち、高校卒業後に韓国に留学、語学学校で韓国語を学んだ後、ソウル市立大学で韓国史を勉強中。大学1年生の時に植民地の記憶の場所をめぐる日韓学生会、通称「みん会」に参加し、現在は代表として活動中。


==============

参加者の韓国に対する認識

============== 途中の出入り・スピーカーを含め、8名に参加いただきました。 冒頭、参加者の韓国の認識について、お伺いしました。

結果は以下となります。

※回答するかしないかは参加者の任意


1.韓国政府に親しみを感じる(1つ選択、有効回答4)

  • 親しみを感じる

  • どちらかというと親しみを感じる:1

  • 親しみを感じない:1

  • どちらかというと親しみを感じない:2

2.韓国人に親しみを感じる(1つ選択、有効回答4)

  • 親しみを感じる:4

  • どちらかというと親しみを感じる

  • 親しみを感じない

  • どちらかというと親しみを感じない

==============

小佐野さんのお話

============== 小佐野さんには、まずご自身がなぜソウルへいるのかも含め、

みん会の活動内容や、課題、現在の日韓関係について思うことをまずお話いただきました。

概要は以下となります。

  • 2007年に韓国へ、現在5年目(語学学校⇒韓国の大学へ入学)

  • 2020年からみん会の活動を創設者より引き継いだが、ほとんどの活動がコロナ下のためできていない。コロナ前は植民地歴史博物館や、ナヌムの家を訪れた。

  • もともとは日本人一人では心細くていけないところにいってみるをモットーに結成された会であり、参加者は学生がほとんど。

  • 活動の課題は、今後活動をどう続けていくか、似たような人たちが集まってしまうことによる新規参加者参画の難しさ、みん会の認知向上、そして全くわからない人でも参加しやすい環境づくりがあげられる。

  • 日常で感じた韓国での植民地支配の痕跡では、例えば祖父が徴用に連れていかれそうになった韓国の友人や、地方出身の友人が日本語を使う(玉ねぎ、バケツ)こと、韓国で出会った80代のおじいちゃんが創氏改名した名前を教えてくれた経験、共和国のおばあちゃんが、自分が作った北の料理を「あんこもち」と言ってくれた際の記憶があげられる。

  • 日本で感じる植民地支配については、例えば在日朝鮮人の人たちはどうして日本にいるのか?(根底には植民地支配がある)という問いや、朝鮮の文化財が現在も日本にあること等があるのでは。

  • 留学前は、自分が韓国について知ろうとしていることが偉いとおもっていた。しかし、韓国人や在日朝鮮人は、日常の中でもこういう支配の痕跡を感じることが存在する。私たちはその延長線上を生きている。日本社会ではこのようなことを考えなくとも生きられること、それ自体が私が持っている特権だと学んだ。

==============

参加者との対話

============== その後、主企画者の質問も含め、 小佐野さんと対話を行いました。

概要は以下となります。 ※一般的にスピーカーへの質問の場合は単純に(質問)と表記し、 双方向で大勢を巻き込んで行われたものについてはそれがわかるように記載しています。

  • (参加者のコメント)韓国にいったことはあるが、植民地に関連したものは訪れたことはない。

  • (参加者の質問)参加している方はどういう方なのか?(なんとなく、の学生なのか、ヘビーな動機の人が参加されているのか?)基本的に日本人が参加者? (回答)わからないけど、知りたい、という人が最初は多かった。だんだん人づてで人が集まるようになってしまって、だんだん雰囲気ががっつりになった。今はそれが課題。会の目標はひとりでは行けないところへ行ってみよう、というところだったが、ある意味マニアックなことになっている。参加者の国籍は半々。韓国の人は日本語が話せる人のみ(日本人側が語学堂の方々のため)

  • (参加者の質問)韓国人はどういう目的で参加している? (回答)日本に興味がある。慰安婦問題に興味もあるけど、例えば関ジャニや嵐が好き、日本地域に興味がある、大使館で働きたくて日本語勉強した、というような。日本人と交流がある、というところで来ていただいている。

  • (参加者のコメント)私は団体の運営をしている。近隣諸国と仲良く付き合ってやっていくか、というところは日本の在り方を考えると重要なことだなと思っている。明るい未来が待っている国ではない。頭の中でいつもこれからについて考えている。 (スピーカーからのコメント)戦前、戦中の加害の歴史には踏み込めていない。現在は日本人の加害の視点が欠けているとは思っている。

  • (参加者の質問)日本の大学に行く選択肢はなかったのか? (回答)無謀だったという感じだった。とにかく韓国に行きたいという思いが強すぎて。留学にいきたいという思いが強かった。高校の時から調べまくっていた。正規で留学している人は意外と多い。私の同期で20名くらい日本人同期がいる。7:3で女子:男子。語学堂でも女子が多い。男性はベトナム、ウズベキスタン、モンゴルが多い。

  • (参加者の質問)歴史を語る、というところで、センシティブな話題でもある。その時に、どういう風に話しやすい環境だったり、誰かを傷つけないような環境を作っているのか? (回答)とにかく、日本人で集まっているので、あまり葛藤はおきなかった。特に気を付けていることはなかった。私自身が個別に気を付けているのは、一回考えてから話す、というのを気を付けていた。後々私が悪かったな、と反省した経験があったため。

  • (参加者の質問)実際に招かれざる人を受け入れることが将来的にあるのでは? (回答)これから考えなければいけないことだと思っている。私が前に見た、聞いたのは、以前ナヌムの家のプログラムに参加したことがあり、前の会に参加した日本人男子で、いわゆるネトウヨ的な発言をする学生がいた。ただそれに参加して正反対に変わった、という話を聞いた。これが真実だ、と私としては伝えたいけど、そうではなく、一緒にその場に行ってみて体験することが意味があると思っている。傷つく人が出てくる場合は打ち切ったりはするかもしれない。

  • (参加者のコメント)私が運営する団体では、似たような人が集まる、というところは重視していない。どういうことがあって、どんな人生を送られたのか、そこからそれぞれがどう感じるのかが大事。意見の多様性を求めた会を作ろうというパターンが多い。東京大空襲の公的な資料館は必要か、そうではないか、というフィールドワークをした際は、意見の偏りをふせぐため、ディベートで分けた。 (スピーカーからのコメント)日本国内の戦後補償の問題をあまり学んだことがない。(参加者の)団体では、韓国に対して抵抗がある方がいるということを先ほど言っていたが、どういうことか?

  • (参加者のコメント)日本国民について補償はない。ただ、こっちを賛同するから、こっちを賛同しない、という問題でもないと思う。人権の問題なので。韓国政府の姿勢が好きじゃないね、というトーン。

  • (参加者の質問)いわゆる歴史や政治に関心がある以外の人にこの問題を理解してもらうためには、どこからせめていくべきか?(領域 etc) (回答)会の目標が、一人で行くのが不安な人と一緒に行こうというところ。韓国にいく、というところはいっぱいある。韓国という国に興味を持っているけど、歴史問題をどう知っていいかわからない、というもやもやを抱えている人と一緒にできたらいいなと思っている。韓国でフェミニズムへの関心が高まっている。いろいろ本も翻訳されている(82年彼女 etc)。慰安婦問題の根底には性暴力についての問題があるので、そこの人たちともつながれる方法があるんじゃないかなと。

  • (参加者の質問)一番ソウルで訪れてほしい、みん会がこれまで行ったところはどこか。 (回答)ナヌムの家にいってほしい。実際に被害を受けた人に会う、というところ。実際にまだコロナであったことはない。植民地歴史博物館:徴兵に連れて行かれた娘さん

  • (参加者の質問)現在の韓国での日本に対する見方はどうか?(特に安倍元総理の事件についてはどう見られているのか?) (回答)日本への見方は世代で相当違っていると感じる。親世代(40~60代)、同世代(20代)。韓国の同世代は日本に対するコンプレックスが弱い(コンテンツが強い時代なので)。日本という存在が若い世代になればなるほど、そんなに重要な存在ではない(外国の一つ)。慰安婦問題や徴用工について、韓国人の友人は興味自体は薄れている。それを最初は残念だと思っていた。ただ批判するのはどうなんだろうと思っている。人権問題としては記憶していくべき。日韓関係については明るく見たい。安倍総理のことは好感度が低い人だが、実際に話したりする感じでは、他殺されるのはよくないよね、と話しているように思う。

==============

おすすめ/参考リソース

==============

今回、小佐野さんには以下をおすすめとして事後共有頂きました。

  • 日韓・歴史の現場』 (2000):観光では訪れないような植民地支配や韓国の民主化運動の歴史が学べる博物館や記念館が紹介されている。

  • 観光コースでないソウル―歴史の息吹を感じる旅』(2012): 上記の本のソウル版

  • 『日韓共通歴史教材 学び、つながる 日本と韓国の近現代史』(2013): 日韓の近現代史の通史を、比較的簡単な言葉で説明してくれている教材。中高生だけでなく、大人にもおすすめ。

  • たびせん・つなぐ『DVD 「日韓」平和をつなぐ歴史紀行 植民地歴史博物館とナヌムの家』: 韓国にある植民地歴史博物館とナヌムの家の展示解説DVD。難しく、具体的に想像しにくい植民地支配の歴史を豊富な史料を通して視覚的に学ぶことができる。


==============

次回について

==============

次回は8月14日に都内にて、「日本の戦争の記憶」について実施予定です。

コロナによる感染拡大のため、人数を絞り、WUJ関係者のみでの開催となります。

開催報告は本WEBにて掲載予定です。


■東アジア平和大使プロジェクトとは?🎵

東アジア平和大使プロジェクトの概要は以下をご覧ください。

※スケジュールやプログラム内容は若干変更する可能性がございます。


東アジア平和大使関連ブログインスタグラムはこちら

・東アジア平和大使プログラムをスタートさせました(2020年度)

・東アジア平和大使プロジェクト2022年初回

 

Wake Up Japan

Wake Up Japanは社会教育団体です。
わたしたちは、日本において一人ひとりが行動をする前提としての

「自分が持つパワー」に対する認識が低いことに着目し、

啓発教育を中心とした活動展開を行っている団体です。

Email: jpn.wakeup@gmail.com

Address: 神奈川県三浦郡葉山町堀内318

  • Facebook

© 2020 owned by Wake Up Japan.

bottom of page