【開催報告】7月13日(土)10:30-12:30 : 明日の東アジアは、どんな景色? -一緒に作ろう!それぞれの平和を-
2020年より始まった、市民間から対話を通じて平和を作る、東アジア平和大使プロジェクト。
今年は遂に、戦後80年の2025年まであと一年を切りました。
当初計画を立てた4年を終え、2024年度のプロジェクトは5年目を迎えます。
4年間を経て、実施したプロジェクト内のイベントや取り組みは39個、366名の方に様々な形で参画頂きました。
これからの3年間は、戦後80年を含む3年間。
東アジアの和解と共生をテーマに、世代や所属を超えた明日への願いの声を集め、市民社会から戦後80年談話を国内外の繋がりを超えて形成することを目標とします。
2024年度の第一回となる本会は、想いと行動を共にする学生団体ERIFFと、それぞれが目指す東アジアの平和な社会像と行動を共有するとともに、参加者の方々と平和な明日の社会に向けて考え交流できる時間を目指し実施しました。
※詳細の報告は企画責任者の長川のブログからも参照可能です。
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開催概要&当日構成
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当日は「明日の東アジアは、どんな景色? -一緒に作ろう!それぞれの平和を-」というテーマのもと、
運営を含めて13名の方にご参加いただきました。
■テーマ🎵
「明日の東アジアは、どんな景色? -一緒に作ろう!それぞれの平和を-」
東アジアの次世代が、「近くて遠い」と言わない社会を作る。
地理的に近く、心理的に遠い。
そんな関係性が終わりますように。
その願いをこめた2020年からのこのプロジェクトは、5年目を迎えます。
2024年。戦後80年前まで、あと1年。
とはいえ戦後80年という年は、私達にとってどんな意味を持つのでしょうか。
私達は意識をそもそもすべきなのか、時間の流れを自然に抱きしめるべきなのか。
どのような思いや考えがあったとしても、現在、様々な平和活動を東アジアの文脈で展開する仲間たちが存在します。
平和はプロセスであり、ゴールではありません。
だからこそそれぞれが信じる平和へと、多くの異なる立ち位置から、実に多様な取り組みがなされています。
今年度の第一回目は、国際和解映像祭ERIFFとの共同開催となります。
映像の力を通じて平和について社会へ問いかけとメッセージを発信しているERIFFの活動と、WUJの本プロジェクトの活動双方を紹介し、互いの連携を強め、対話する時間とします。
■日時🎵
7月13日(土)
午前10:30-12:30 (JST)
■開催形態 🎵
都内にて開催(場所は追ってご連絡します)
*敬称略
はじめに・ アイスブレーク
パネルディスカッション 登壇予定:NPO法人Wake Up Japan 副代表理事 長川美里 / ERIFF実行委員長 佐藤光代・メンバー濱崎爽
団体・登壇者紹介
パネルトピック
質疑応答
休憩
会場参加型ワークショップ
終わりに&お知らせ
■開催言語🎵
日本語
■企画🎵
主催:NPO法人Wake Up Japan・ERIFF
■リソースパーソン
※敬称略
長川美里(ながかわ みさと) NPO法人Wake Up Japan 副代表理事
佐藤光世(さとうこうせい) 早稲田大学国際和解学研究所学生研究員、 第4回国際和解映画祭実行委員長
浜崎爽(はまざきそう) 第4回国際和解映画祭 渉外班、会計班統括
=================== パネルディスカッション
=================== パネルディスカッションでは、WUJからは長川プロジェクト責任者として登壇し、
これまでの4年間のプロジェクト成果共有と2025年へ向けて80年談話を市民社会から発行したい事を話しました。
ERIFFからは佐藤さん・濱崎さんがご登壇下さり、
団体概要と、和解学という分野について話しました。
質疑応答では、要点としては以下がありました。ERIFFの発言と、やりとりの一部を以下に記載します。
ERIFFは学生主体であり、時間をどう運営メンバーがつくっていくかというところはチャレンジ。
映画祭については実践と理論がある。そして今は土台を作る段階。映画を通してどこまで和解ができるのか、ERIFFがサンプルになれれば嬉しい。
【質問】ビジネスと人権という観点について。スポンサーで気を付けていることは?
【回答】理念で共感してくれるところを探している。
【質問】今年の映像祭ではどの程度のゴールを目指したいか?
【回答】昨年、集客があまりよくなかった。早稲田大学の大隈講堂はただでさえ大きいが、そこが埋まらず寂しかった。今年はそこをいっぱいにしたい。
【質問】何か映像を選定する際に大切にしていることはあるのか。
【回答】それぞれの映画自体色々な考え方がある。ERIFFでは、その後のアクションが大事。ワークショップ等を実施したりしている。
【質問】過去印象に残っている作品は誰かあるか?
【回答】かすみ色のライラック。
【質問】和解学についてはあまり聞いた事がない。どういうものなのか。
【回答】新領域の学問。政府と政府の和解はある意味妥協で、ボトムアップのアプローチを大切にしている。
【質問】どういう状態が和解だと思うか。
【回答】互いの元のアイデンティティを保持しながらも、新しいものが生まれることが和解だと思う。 ではそれに向けてこれからどうしたらいいのか、を考える必要がある。
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ワークショップ
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戦後80年談話についてのワークショップをWUJファシリテーションの元、実施しました。
ワークショップの問いは、WUJが今年回答収集を始めた戦後80年談話の設問と同様です。
「戦後80年へ向けて、あなたが伝えたい事はなんですか?」。
現在フォームは日英でアクセス可能となっており、必須設問は上の一つのみ、その他答えたい方は任意項目のものも設定されています。
戦後80年談話回答フォーム:https://forms.gle/eyc8VUTKDzwYkPqL9
ワークショップはまず個人での時間をとり、その後少人数で分かれて共有、最後は全体で発言したい方に発言していただきました。
全体での発言を以下に抜粋します。
大切にしている価値観として、歴史の参加意識を持つこと。加害と被害双方があるこの国で、人としても、日本人としても参加者意識を持つ。相手に関心を持つことも大事。もやもやは原動力。そこから対話が出てくる。
長崎が地元。核抑止論は成立しない。
長崎という街を尊敬している。加害と被害双方が共存している街だと思う。原爆資料館も、人権資料館もある。
ヘイトスピーチとか、知らずに嫌っているのでは、と思う。面と向かって人に言えないことをなぜいうのだろう。相手の事を知っていこう、ということが大事。
なぜ80年談話なのかな、と考えた。日常で戦争ということが思い出しづらいから、出して発表していくのが大切なのかな。
和解はプロセスであり、今を生きる私たちが担う役割。
80年、ということをあまり考えていなかった。どういう年なんだろう?実際経験した人がいなくなってくるだろうな。
沖縄に普段いて思うこと。一番被害を受けているのは、障がいや、セクシャルマイノリティ。日常の中で差別を受けている人たちが、より差別構造の影響を受ける。そこを日々、意識していく事が大切。いま、戦争の足音が近づいている気がする。知らない話が進んでいる。来年大きいのは、戦争の研究が動くこと。80年経ち、アメリカの古文書が見れるようになる。下山事件、三田事件が気になる。
(上記発言)ぐっときた。LGBTQコミュニティに普段からいる。ウクライナでも女性がレイプされたとか、そういう話があがってきている。日本については、もう戦前なんじゃない、と思う。戦後と言えているときはまだいい。最近の法律とか、知らない間に変わっている。歴史を振り返るだけではいけない。政府で何が起こっているのか、現在を見ないといけない。
回の最後はグラレコのお披露目を、WUJメンバーの小島さんから行いました。
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次回
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次回は8月15日、日本の戦争の記憶を扱う、
九段下(靖国・千鳥ヶ淵)を予定しています。
是非ご参加ください。
■東アジア平和大使プロジェクトとは?🎵
2020年より始まった、WUJの年間プロジェクト。
東アジアの次世代が「近くて、遠い」と言わない社会をつくる、を理念に掲げています。
事業期間中は毎月イベント開催し、東アジアの和解と共生に関わる人々の対話と連携と場を創出します。
東アジア平和大使プロジェクトの概要は以下をご覧ください。
※スケジュールやプログラム内容は若干変更する可能性がございます 東アジア平和大使プロジェクト
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