社会を変えるムーブメント
Wake Up Japanでは、社会教育団体として誰もが社会を変えられるという意識や社会問題を自己責任で終わらせないという認識、想いを持った人々が協働できる機会の提供を行っています。こうした市民性を育んだ人々に対して、特に重要視している社会問題の解決に向けた取り組みや情報を提供することを目的として、「社会を変えるムーブメント"みんなのチカラ"」プロジェクトをはじめました。
貧困・格差、移民・難民、ジェンダー、気候変動、先住民・少数民族の5つ分野を重点的に解決すべき問題として、取り組む団体による働きかけや私たち一人ひとりが参加できる機会について情報発信を行います。
1.
私たちは誰一人として生まれる国や場所、家庭を選ぶことができません。一方で、生まれた環境によって私たちの人生は大きな影響を受けます。
現在、私たちの世界には大きな格差がある一方で、日本社会では未だに「国民総中流」意識やその影響からともいえる「自己責任論」が根強く残っています。また、時として、国内と国外の貧困を分けて話すことで、排外的な意識が生み出される懸念もあります。
人がだれももつ人権を中心に置いたうえで、国内外の貧困や格差に対する取り組みや情報を配信します。
2.
人やモノ、情報の国を超えた動きが拡大する中で、人によって作られた国境や国籍によって差別や分断の危機が高まっています。本質的には同じ人類であるにもかかわらず、移民や難民に対する意識的・無意識的な差別や攻撃的言動が存在しています。日本社会の中で、脆弱な立場にある移民や難民の方々の状況に寄り添い、問題解決のための取り組みや情報の発信を行います。
3.
生物学的な性別に対して、社会的に当てはめられることで感じる苦しみは、それが「当たり前」だという認識であるがゆえに、コミュニケーションの中で日常の中で繰り返し痛みが現れます。女性の権利や地位、また、女性と男性のみを前提としてとらえる社会認識など、私たちの日常には未だに多くのジェンダーに関する問題が存在します。こうしたジェンダーに関する認識は、日々私たちがコミュニケーションの中で強化・再生産していることでもあり、その行動変容や制度変更のための取り組みや情報について発信を行います。
4.
気候変動の最大の問題点の一つは、問題を作っている場所と影響を受ける場所が同じではないということです。気候変動の問題を放置することは、国際的には国家間の対立を招き、国内的には職種や地域間の分断を誘発します。一方で、日本社会には、未だに日本が環境的に先進的な国であるという誤った認識や経済的な価値観以外での多様な情報へのアクセスの低さなどから気候変動に対する運動は高いとは言えません。気候変動がもたらす問題やそのための取り組みについての発信をします。
5.
地球規模の共通する問題として、多くの地域において、先住民の人々の権利がないがしろにされているということがあります。言語や慣習などの文化が尊重されず、土地を奪われるなど深刻な問題があります。これは海外だけの話でもなく、日本においてもアイヌの人々や琉球の人々など先住民は多く存在していますが、社会的な認知は広がっているとは言えません。国内外の先住民に関する情報や権利回復のための取り組みについて発信します。